変化する社会のなかでも、
自分らしく、
生きるチカラを養う。

変化の激しい社会では、自分の考えや気持ちを言葉にする重要性が高まっています。
文学作品を通じて、登場人物の心情などを読み解き、多角的な視点を身につけます。さらに日本文化の理解を深めることで、自分自身の表現力を養います。
- 学修目標
- 物事の読解力や問題解決力を育み
自分自身のブランディングを目指す。
- 目指せる職業
- 読解力や問題解決力を身につけ、言語化する力を磨くとともに自己表現力や人間力を高め社会の幅広い場面での活躍が期待できます。金融業、企画職、営業(総合職)、事務(総合職)、公務員、編集者、校正・校閲 など
- 人文学って、じぶん学だ。
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悩みも葛藤も、ぜんぶ
受け止めてくれる学校で
真っ直ぐ、自分と向き合えた。2年
伊藤 浩洋 さん
岐阜県 西濃学園高等学校出身
じぶん学だ。
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悩みも葛藤も、ぜんぶ
受け止めてくれる学校で
真っ直ぐ、自分と向き合えた。2年
伊藤 浩洋 さん
岐阜県 西濃学園高等学校出身
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入学前は、自分がやりたいことが分からなかった。
初めは、教員養成コースから中国語・中国文化コース。
それでもしっくりこなくて人文総合コースへ。
2度もコースを変えたけど、将来に悩む僕に先生たちは快く寄り添ってくれた。 -
人文学は、専門性を決めつけないとても広い学問で、じっくり考えたい僕にぴったりだった。
社会には様々な価値観があることを理解し、
漠然とだけど、人が豊かに暮らす手助けがしたいと思うようになった。 -
今の興味は起業すること。
便利なだけじゃない、人を豊かにするサービスをつくりたいと考えている。
学びのプロセス

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step 1
- 好きをみつける 人文総合(基礎)
- 自分の好きな領域をみつけ、学ぶことの楽しさを知り、4年間の学修の基礎を育みます。古典文学作品『源氏物語』『おくのほそ道』から近現代文学作品、さらには著名なアニメ、漫画、映画作品といった現代サブカルチャー作品まで広く学問します。
- カリキュラム
- まんがと古典/日本のサブカルチャー(歴史と社会)/くずし字を読む/映像で知る日本近現代文学/きもの・装束の世界/現代ファッション論/絵画で読む日本史 など
- 江戸の文化や生活を、
くずし字から読み解く。 - くずし字を読むことによって、日本の古い文章、文字、そして表現に触れます。日本文化を真に理解するには、当時書かれた資料の原典を読めることが重要です。その基礎的な知識と技術の習得を目指します。
Pick up授業 | くずし字を読む
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step 2
- 好きを深掘りする 人文総合(発展)
- 自分の見つけた好きを研究対象として深掘りします。好きな題材をポジティブな側面からだけでなく、疑問点をつくり学問的なアプローチで探究します。実際に研究を行いながら、各分野における調査・分析の方法を学んでいきます。
- カリキュラム
- 信長学/日本のサブカルチャー(解釈と鑑賞)/日本古典文学史/日本近現代文学史/地域の歴史と文化遺産/江戸の絵本を読む/舞台芸術論/ポピュラーカルチャーと哲学 など
- フィールドワークを通じ、
地域の歴史を学ぶ。 - 大学の所在地である小牧・犬山をフィールドとして、歴史学の諸分野(文献史学・考古学・民俗学・絵画史料)の観点から地域研究を行います。授業が進むごとに各分野の知識がリンクしあい、身近な世界の解像度が上がります。
Pick up授業 | 地域の歴史と文化遺産
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step 3
- 好きを伝える 人文総合(実践)
- 行った研究成果を発表し、好きな領域に対して自分だけの答えを導きます。さらに、説得力のある発信方法について、論理と根拠をふまえて「言語化」します。1・2年次で学修した理論を実践し、自身の興味関心を様々な角度から探究する素養を身につけます。
- カリキュラム
- アカデミアゼミ/日本古典文学演習/日本近現代文学演習/日本近現代文学とメディア など
- 好きなことを題材に、
論理的な研究と発表を実施。 - 日本の近現代文学作品(アニメや漫画など可)をひとつ選択し、受講生の問題意識による発表と質疑応答を主とします。明治から令和までの作品を対象に、同時代的な倫理観やジェンダーなど、論点を明確にした発表を行います。
Pick up授業 | 日本近現代文学演習
SPECIAL PROGRAM
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信長学
- 〈織田信長〉とは一体何者なのか?日本の文化史・政治史両面における〈織田信長〉の実像と虚像について、服飾史・古典文学・近現代メディア・歴史学の側面から多角的にアプローチしていきます。学際的な視点から、教科書では語られない〈信長〉像に迫ります。

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きもの・装束の世界&
現代ファッション論 - 「きもの・装束の世界」では、いわゆる「十二単」の実物に触れながら、着付け方や紐の結び方などについても実践的に学びます。宮廷装束、きものの歴史と変遷について理解します。また、「現代ファッション論」では、現代のファッションモードについて深く学びます。

TEACHERS' VOICES

- 昔を学んで、現代を理解する。高い専門性を磨いて。
- 松村 美奈 教授
- 江戸時代の小説・説話の変遷が研究テーマです。担当する授業「江戸の絵本を読む」では、『桃太郎』や『かちかち山』などを取り上げ、現代に伝わる作品と比較検討していきます。昔を知ることは、今を知ることにつながります。さまざまな文化が発展した江戸時代は、現代と共通する部分も多いので、新鮮に感じられるのではないでしょうか。他に、国語教育関連の授業も担当しています。豊かな教養と高い専門性を身に付けた国語科教員をめざしてほしいと思います。

- あのマンガも、歴史資料になり得る!?楽しく教養を深めよう。
- 内田 吉哉 准教授
- 私は、普段は屏風絵や絵巻物などの絵画史料を用いて、日本の都市文化や景観の歴史を研究しています。担当する授業「絵画で読む日本史」では、古代から近現代まで通して講義するために、その時代ごとの絵画を史料として用いるほか、多くのビジュアルを多く取り入れて進めていきます。例えば昭和期の歴史を学ぶとなれば、当時のマンガも時代の空気を描いた史料となり得るのです。ぜひ日本文化を学び、教養と嗜みが深い大人になってほしいと思います。

- 〈ことば〉は〈文化〉自分を知り他者を理解する鑑識眼を養おう。
- 佐藤 良太 准教授
- 夏目漱石を研究している私は、〈文学〉と〈時代〉の関わりに興味を抱き続けてきました。近現代に生きた日本人の優れた文学を学ぶことは、時代の〈心性〉に肉迫し〈文化〉を知ることにつながります。一言で言えば〈文学は文化〉そのものなのですね。〈多文化共生〉は、〈自文化〉を知ることから。〈他者〉への理解は、まず〈自己〉を知ることに始まります。日本の近現代文学を通じて〈自文化〉への見識を深め、〈異文化〉理解の鑑識眼を養いましょう。

- 古典文学から学ぶ、豊かな言葉表現や多様性を理解する心。
- 畠山 大二郎 准教授
- 平安時代の文学と服飾を研究しており、担当する授業では着物のほか扇や冠、漆器など多くの現物資料を見せながら時代背景を話しています。伝えたいのは、古典文学を読む意義です。千年前の書籍が読めるのは決して偶然ではなく、多くの人の意思によって残されてきた必然的なこと。世界から評価される日本文化や日本文学を誇りに思い、豊かな言葉表現を吸収してください。そして現代とは異なる常識や倫理観を知り、多様性を理解する心を養ってほしいと思います。
