大学院 国際文化研究科

多文化共生社会で活躍できる人材になろう

学習風景

グローバル化が進み多文化共生が謳われる現代社会で活躍するためには、異文化に対する理解が不可欠です。社会の各方面では、外国文化に通じ、異なる価値観や習慣を相互に認め、他者との良好な関係を構築することができる人材が必要とされています。愛知文教大学大学院国際文化研究科国際文化専攻(修士課程)は、比較文化的視点、多文化共生的視点を基礎として東アジア、南アジアなどのアジア文化、そして日本文化を研究する独自のカリキュラムにより、この要請に応えます。

学びの特色

1研究指導
指導教員がそれぞれの学生に対して学修と研究の指導を行います。科目履修の指導、個々の学生の研究に関する指導、そして修士論文作成の指導を中心に、毎週(大学休業期間を除く)研究指導の時間を設け、高い研究能力を養成します。
2研究基礎科目
研究の基盤となる知識・能力を育成する科目群です。「研究倫理・方法論」、「異文化理解基礎論」、「多文化共生論」などの必修科目を通して、平等性、双方向性の視点で異文化を理解し、多文化共生社会において活躍する能力を養成します。
3言語・文化研究科目
原典や専門文献などの演習や講読、講義により専門的知識を獲得する科目群です。「アジア社会文化研究」、「アジア社会生成論」「日本歴史文化研究」、「日本文学研究」などを通して、専門的な研究能力を養成します。また、「比較文学文化論A」(日本・中国)、「比較文学文化論B」(日本・欧米)を選択必修とし、比較文化的視点をも養います。
4関連科目
文化の多様相に関する理解を養成する科目群です。中国や日本、南アジア、東南アジアなどの歴史や文化の諸相や、日本語教育などについて学び、自身の研究対象領域に限定されない幅広い専門知識を得ることを目的としています。

研究科長メッセージ

国際化が進行し日常的に外国人との接触が生じている現代社会においては、異文化をより良く理解し、多文化共生が可能な社会を形成するための高度な知識とコミュニケーション能力が求められています。本学大学院は、このような現代の社会的要請に対応するために、比較文化的視点、多文化共生的視点を基礎として総合的な教養に裏づけされた文化研究を行うカリキュラムを展開しています。学生は東アジア文化、南アジア文化、日本文化のいずれかを選び、研究を行っていきます。

平等性、双方向性の視点で異文化を理解し、多文化共生社会において活躍する真の国際人を養成し社会に貢献することが本学大学院の使命であり目的です。異文化に向き合うことは、自身が慣れ親しんできた日常や常識を問い直していくことに繋がります。そのような問いこそが、個別的特殊的な文化理解を出発点としつつも、それを超えた普遍的な人間理解を生み出し、グローバリゼーションの中にあっても近視眼的な利害にとらわれない、真に人類の幸福に資する確固とした知識を形成するものであると考えます。また、研究指導教員を始めとする大学院担当教員との濃密なコミュニケーションは、学生諸君が自らの意見を表明し社会に貢献していくための真のコミュニケーション能力を培うものと思います。学生諸君と本学大学院でともに学び、ともに社会に貢献できるようになることを願っております。

修士論文テーマ

下記は近年の修士論文テーマの事例です。

  • 日中両国のアニメ映画の交叉と展開 -その相違点に見る中国アニメ映画の発展戦略に関する考察-
  • 上代・中古の和歌文学における季節感覚 -『万葉集』と『古今和歌集』を中心に-
  • 日中の服制と服装の対比-飛鳥時代から平安時代中心に-

大学院終了後の進路

  • アジア文化や日本文化への深い造詣が求められる企業など
  • 多文化共生社会の実現に関わる地方自治体の部局やNPO、種々の調査機関など
  • 国内外の大学院博士後期課程への進学および書記官における研究者など

在学生の声

水野 磨澄さん
水野 磨澄さん
在学中
専業主婦だった私は、子育てや両親の介護が落ち着いた後、時間だけが残りました。このままではもったいないと考え、以前から夢であった大学受験に挑戦し、社会人学生として愛知文教大学へ入学。3〜4年生のゼミナールで趣味の推し活であった「宝塚歌劇団」をテーマに取り上げました。ゼミ活動が進んで行く過程で、「もっと自分しか知らない事を見つけたい」と思うようになり、大学院への進学を決めました。
大学院では自ら好きな勉強に取り組んでおり、新しい発見や学びがあるたびに感動しています。疑問があれば指導教員、各教授の研究室を尋ねてすぐ指導を受けることができ、学習環境が大変充実しています。
また、「異文化理解基礎論」など新しい分野の授業も履修しています。異文化や多文化への理解や知識を身につける授業ですが、一緒に講義を受ける院生同士の考えも様々で、こんな身近にも自分とは違う文化が存在するということに日々刺激を受けながら学んでいます。
大学院を卒業した後は、プレゼンテーションスキルを活かした司会業や、研究テーマである「宝塚歌劇」の色彩豊かな舞台から影響を受けて取得した、カラーセラピストとして社会に向けて挑戦していきたいです。留学生と交流を重ねて身についた国際コミュニケーションスキルで、「日本語教員」の国家資格にもチャレンジしようと思っています。

2024年度大学院
国際文化研究科(修士課程)
募集要項のデジタルパンフ